2023.05.12

【高校教員の考える「空気環境」の重要性】 85.9%が「学習効率に影響アリ」と回答

〜空気環境が学習に与える影響を実感している教員の9割以上が、 「空気の整備で学習効率が向上する方法に取り組みたい」と意欲〜

 「顔の見えるライフスタイル」の実現を目指す株式会社UPDATER(所在地:東京都世田谷区、代表取締役:大石英司)のWell-being tech事業「みんなエアー」(https://minnaair.com/)は、主要五科目の教科を担当している、公立高校の正教員106名を対象に、高校教員の「空気環境」に対する意識調査を実施いたしましたので、お知らせいたします。

調査概要

調査概要:高校教員の「空気環境」に対する意識調査

調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査

調査期間:2023年4月5日〜同年4月10日

有効回答:主要五科目の教科を担当している、公立高校の正教員106名

※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。

 

≪利用条件≫

1 情報の出典元として「みんなエアー」の名前を明記してください。

2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。

URL:https://minnaair.com/

約9割の教員が、空気環境の良さが「学習効率に影響を与える」と回答

 「Q1.あなたは、空気環境の良さ(CO2濃度が低いことや室内における花粉や化学物質の減少、適切な温度・湿度の管理等)が学習効率に影響を与えると思いますか。」(n=106)と質問したところ、「非常にそう思う」が23.6%、「ややそう思う」が62.3%という回答となりました。

 

 

・非常にそう思う:23.6%

・ややそう思う:62.3%

・あまりそう思わない:7.5%

・全くそう思わない:1.9%

・わからない/答えられない:4.7%

空気環境が学習効率に影響を与えると思う理由、「集中力に影響すると思うから」が78.0%で最多

 Q1で「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した方に、「Q2.空気環境が学習効率に影響を与えると思う理由を教えてください。(複数回答)」(n=91)と質問したところ、「集中力に影響すると思うから」が78.0%、「健康状態に影響すると思うから」が49.5%、「学習へのモチベーションに影響すると思うから」が25.3%という回答となりました。

 

 

・集中力に影響すると思うから:78.0%

・健康状態に影響すると思うから:49.5%

・学習へのモチベーションに影響すると思うから:25.3%

・理解度に影響すると思うから:23.1%

・テストへのパフォーマンスに影響すると思うから:20.9%

・その他:0.0%

・わからない/答えられない:0.0%

「アレルギー症状がひどくなると、集中して物事を進められない」や「新鮮な空気を吸うことで頭が冴える」などの理由も

 Q2で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q3.Q2で回答した以外に、空気環境が学習効率に影響を与えると思う理由があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=91)と質問したところ、「アレルギー症状がひどくなると、集中して物事を進められない」や「新鮮な空気を吸うことで頭が冴える」など58 の回答を得ることができました。

 

<自由回答・一部抜粋>

・47歳:とにかく花粉などのアレルギー症状がひどくなると、集中して物事を進められないので。

・45歳:脳のスッキリ感が違う。

・51歳:二酸化炭素濃度が高くなると眠くなるので。

・57歳:換気が悪い教室内で生徒の集中力が落ちたり、居眠りをしたりする場面を見ている。

・57 歳:血液中の酸素および二酸化炭素の濃度が適正なときに人のパフォーマンスは最大限に発揮されると考えるから。

・51歳:マスクでも学習効率は変わると思うので、空気環境はなおさら。

・44歳:新鮮な空気を吸うことで頭が冴える。

3人に1人が「空気環境を意識して授業を行えていない」と回答

 Q1で「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した方に、「Q4.あなたは、空気環境を意識して授業を行えていますか。」(n=91)と質問したところ、「あまりそう思わない」が24.2%、「全くそう思わない」が7.7%という回答となりました。

 

 

・非常にそう思う:9.9%

・ややそう思う:54.9%

・あまりそう思わない:24.2%

・全くそう思わない:7.7%

・わからない/答えられない:3.3%

空気環境を意識して実施している取り組み、「換気の実施」が93.2%、「エアコンの使用」が39.0%>

 Q4で「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した方に、「Q5.あなたが空気環境を意識した取り組みとして行っていることを教えてください。(複数回答)」(n=59)と質問したところ、「換気の実施」が93.2%、「エアコンの使用」が39.0%、「扇風機・天井扇の使用」が28.8%という回答となりました。

 

 

・換気の実施:93.2%

・エアコンの使用:39.0%

・扇風機・天井扇の使用:28.8%

・ストーブの使用:23.7%

・空気清浄機の使用:22.0%

・加湿器・乾燥器の使用:13.6%

・その他:0.0%

・わからない/答えられない:0.0%

「二酸化炭素濃度の測定」や「清掃」なども空気環境を意識して実施

 Q5で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q6.Q5で回答した以外に、空気環境を意識した取り組みとして行っていることがあれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=59)と質問したところ、「二酸化炭素濃度の測定」や「清掃」など32の回答を得ることができました。

 

<自由回答・一部抜粋>

・60歳:カーテンを開け閉めすることで空気の循環を意識する。

・56歳:二酸化炭素濃度の測定。

・58歳:授業中に窓を開放する。

・43歳:清掃をして常に清潔な環境を整えている。

・46歳:換気の必要性をことあるごとに説いている。

空気環境を意識した授業を行えていない理由、「十分な設備がないから」や「実際の効果が分からないから」など

 Q4で「あまりそう思わない」「全くそう思わない」と回答した方に、「Q7.空気環境を意識した授業を行えていない理由を教えてください。(複数回答)」(n=29)と質問したところ、「十分な設備がないから」が48.3%、「実際の効果が分からないから」が24.1%、「適切な方法が分からないから」が24.1%という回答となりました。 

 

 

・十分な設備がないから:48.3%

・実際の効果が分からないから:24.1%

・適切な方法が分からないから:24.1%

・ タイミングが分からないから:17.2%

・電気代高騰により十分に設備を利用できないから:13.8%

・空気環境を意識した授業を行うという発想自体がなかったから:13.8%

・その他:13.8%

・わからない/答えられない:3.4%

「予算」や「授業の際の優先事項ではないため」などの理由で、空気環境を意識していない声も

 Q7で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q8.Q7で回答した以外に、空気環境を意識した授業を行えていない理由があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=28)と質問したところ、「予算」や「授業の際の優先事項ではないため」など の回答を得ることができました。

 

<自由回答・一部抜粋>

・59歳:意識したことがないので。

・53歳:自分たちではどうしようもない。

・59歳:教室の広さ。

・57歳:授業の際の優先事項ではないため。

・51歳:予算。

・36歳:そこまで注意が行き渡らないです。

・54歳:こちらで窓を開けたりしても、寒かったりすると生徒が勝手に閉めていたりする。

9割以上が「空気の整備で学習効率向上する方法に取り組みたい」と回答

 Q1で「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した方に、「Q9.あなたは、適切な空気環境(CO2濃度が低いことや室内における花粉や化学物質の減少、適切な温度・湿度の管理等)を整備することで、学習効率が向上する方法があれば、取り組みたいですか。」(n=91)と質問したところ、「非常にそう思う」が31.9%、「ややそう思う」が59.3%という回答となりました。

 

 

・非常にそう思う:31.9%

・ややそう思う:59.3%

・あまりそう思わない:4.4%

・全くそう思わない:1.1%

・わからない/答えられない:3.3%

まとめ

 今回は、主要五科目の教科を担当している、公立高校の正教員106名を対象に、高校教員の「空気環境」に対する意識調査を実施しました。

 

 まず、公立高校の教員のうち約9割 が、空気環境の良さが「学習効率に影響を与える」と考えており、集中力や健康状態だけでなく、学習意欲に対しての影響も実感していることが分かりました。一方で、3人に1人が空気環境を意識した授業を行えておらず、十分な設備がないことが主な原因になっていることが明らかとなりました。また、空気環境の大切さを認識している教員のうちの9割以上が「適切な空気環境を整備することで学習が向上する方法があるなら取り組みたい」と空気環境の整備に意欲を示しました。

 

 今回の調査では、空気環境の良し悪しが生徒の集中力レベルに影響を与えている様子を日々見ている教員にとって、換気は気をつけているものの、新たに設備を導入することは予算的に難しいという状況が伝わってくる内容となりました。「換気と設備導入以外に何をしたら良いのかが分からない」という声も届いており、今後「空気を見える化」することが教育現場でも当たり前となれば、生徒の学力向上にも期待ができそうです。

 

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